自己イメージ通り行動をする
米国の社会学者のたるコット・パーソンズは、
「社会的相互行為は、相手がどのように行為するかの予知と、
自分がどのように行為するのかの予知に依存しており、
それは、自分と相手のそれぞれの予知に依存している」
としています。
つまり、人はお互いに相手がどう出るかを予知しあいながら
行動しているわけであり、自己イメージがその予知のもとに
なるのです。
映画「男はつらいよ」の主役の寅さんは、どんな場面でも
寅さんらしく振舞い、決して観客を裏切ることはないのです。
人は自己イメージに記憶させた自分を忠実に演じ、
また周囲もそれを期待しているのです。
このように、人は自己イメージに制約された人生を生きている
のです。
しかし、その自己イメージに制約された人生を送り続ける限り
人格の成長はないのです。
たとえば、寅さんが寅さんの自己イメージに忠実に生きる限り
あこがれのマドンナとは結ばれる日は永遠にやってこないに
違いありません。
自己イメージは、両親をはじめとする家族などのほか、
社会環境の影響も強く受けながら形成されています。
社会のあり方を忠実に反映した自己イメージにもとづいた
行動様式ほど、その社会では生きやすく、また地位、名誉
財産など様々は報酬をもたらせてくれます。
逆に言えば、社会を構成する人々の自己イメージに
よって維持されているのです。
ところが、社会の仕組みが変われば、それまでの
生きがい、喜びが、まったく逆の不安、疎外感をもたらす
ことに変わってしまうのです。
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